酵素応用シンポジウム

日本には自然と共生し、資源を大切にする文化・風土があります。また、伝統的に職人が高い志を持ち、匠の技を磨き上げてきた「ものづくり」の国です。当財団は、「ものづくり」の国ならではの酵素利用の振興に貢献することを願い、産業界に影響を与える酵素の基礎または応用研究に対して研究奨励賞を贈呈しております。

酵素応用シンポジウムは、2000年5月にスタートし、その後は毎年6月前半の金曜日に開催しております。毎年、多数の研究テーマから研究奨励賞が厳選され、当日には受賞者にご講演いただいております。また、酵素の応用・関連情報ばかりでなく、異分野のトピックスや文化的な内容も企画講演として提供しております。

研究奨励賞につきましては、産業界に影響を与える酵素の基礎または応用研究を行っている若手研究者からのご応募をお待ちしております。ただし、研究奨励賞の募集対象に、学生と民間企業の研究者は含まれません。

また、酵素利用を検討されている産業界の方々の酵素応用シンポジウムへのご臨席を、心よりお待ち申し上げます。

第25回酵素応用シンポジウム【2024年6月21日(金)】

第25回酵素応用シンポジウムが6月21日(金)に天野エンザイム 慈善堂ホールで開催されました。お陰様で、多数のご参加をいただき盛会となりました。誠にありがとうございました。

今回は四半世紀を迎える節目となる記念大会として、午前中には研究奨励賞の受賞講演7題、午後には企画講演4題の内容となりました。また、本年は日本農芸化学会が創立百周年を迎える年とも重なり、同学会長の西山真先生(東京大学 教授)からご祝辞を頂戴いたしました。

研究奨励賞につきましては、多数のご応募の中から受賞されました先生方に、選考委員長の小川順先生(京都大学 教授)より功績を称える表彰状が手渡されました。

また、企画講演として、以下の4題の講演がありました。

【企画講演1】
The Bacillus Cell Factory Innovation and European Regulatory Framework
Colin Harwood (英国ニューキャッスル大学 名誉教授)

【企画講演2】
AI新時代における人間の価値と教育
冨田 勝 (慶応義塾大学 名誉教授)

【企画講演3】
いま、なぜ「リベラルアーツ」なのか?
近藤 誠一 (近藤文化・外交研究所 代表)

【企画講演4(報告講演)】
AIを活用したバイオ生産マネジメントシステムの開発
河合 哲志 (株式会社ちとせ研究所 バイオ生産本部 本部長)

酵素産業におけるAIを活用した微生物培養のモニタリング
水戸 光司 (天野エンザイム株式会社 生産本部 生産技術部長)

全体を通じ、大変ご好評をいただき、多くの方から有意義な時間が過ごせたとの声をお聞かせいただきました。皆様のご支援に重ねて深く感謝申し上げます。

次回のシンポジウムは、来年6月13日(金)の開催を予定しております。
皆様のご臨席を心よりお待ち申し上げます。

プログラム

研究奨励賞受賞講演(生化学分野)

研究奨励賞受賞講演(食品分野)

企画講演1

企画講演2

企画講演3

企画講演4(報告講演)

これまでの酵素応用シンポジウム

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