酵素応用シンポジウム

日本には自然と共生し、資源を大切にする文化・風土があります。また、伝統的に職人が高い志を持ち、匠の技を磨き上げてきた「ものづくり」の国です。当財団は、「ものづくり」の国ならではの酵素利用の振興に貢献することを願い、産業界に影響を与える酵素の基礎または応用研究に対して研究奨励賞を贈呈しております。
酵素応用シンポジウムは、2000年5月にスタートし、その後は毎年6月前半の金曜日に開催しております。毎年、多数の研究テーマから研究奨励賞が厳選され、当日には受賞者にご講演いただいております。また、酵素の応用・関連情報ばかりでなく、異分野のトピックスや文化的な内容も企画講演として提供しております。
研究奨励賞につきましては、産業界に影響を与える酵素の基礎または応用研究を行っている若手研究者からのご応募をお待ちしております。ただし、研究奨励賞の募集対象に、学生と民間企業の研究者は含まれません。
また、酵素利用を検討されている産業界の方々の酵素応用シンポジウムへのご臨席を、心よりお待ち申し上げます。
第26回酵素応用シンポジウム 研究奨励賞受賞者
第26回酵素応用シンポジウムの研究奨励賞 受賞者(7名)が下記のとおり決定しました(敬称略・五十音順)。
生化学分野
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岡野 憲司(関西大学 化学生命工学部 准教授)
「腸内細菌の機能解明に向けた微生物菌叢改変技術の開発」 -
小杉 貴洋(自然科学研究機構分子科学研究所 助教)
「計算によるタンパク質デザイン技術を用いた酵素の改造と創出」 -
DAMNJANOVIC Jasmina(名古屋大学 生命農学研究科 准教授)
「持続可能なバイオ産業のための酵素研究とタンパク質工学の新技術開発と応用」 -
松田 研一(北海道大学大学院 薬学研究院 准教授)
「天然物生合成酵素を用いた複雑修飾ペプチドの化学-酵素合成」 -
山口 拓也(富山県立大学 工学部 生物工学科 助教)
「非モデル動植物由来新規アルドキシムおよびニトリル合成・代謝酵素の探索と高度利用」
食品分野
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高橋 裕(東京大学大学院 農学生命科学研究科 助教)
「栄養素・異物代謝酵素に着目した生理的な培養モデルによる新たな食品科学研究」 -
廣田 佳久(芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 准教授)
「ビタミンK変換反応とCoQ10合成反応のミッシングリンクを繋ぐ酵素の解明」