日本の酵素メーカー
アジアには、高温多湿で微生物に適した環境が広く分布しています。これらの地域では、古くより地域毎に特徴のある発酵食品や飲料が生まれ、それらが文化として継承されて人々の豊かな暮らしを育んできました。
天野エンザイムが本社を置く日本は、南北に長い多様な気候帯、10,000mの小笠原海溝と富士山をはじめとする3,000m級の山々との間の大きな高低差、世界屈指の広大な経済水域、さらに四季の多様性も見られます。このように日本には様々な環境に適応した多種多様な微生物が息づいており、日本は世界有数の“微生物資源大国”と言えます。
日本には麹菌を用いた発酵で代表される日本酒、味噌、醤油など600年にわたる伝統食文化があります。また、全国津々浦々に地域の特性を生かした独自の発酵食品が生まれ、現在に至るまで伝統文化として受け継がれています。
当社は1948年から酵素製造を生業とし、自然界からの微生物のスクリーニングや育種など、伝統的なバイオテクノロジー技術を磨き続けています。発酵文化が息づくここ日本を起点に、多様な微生物から酵素の働きを見つけ出し、それらを先端バイオ技術と結びつけることにより、世界各地に新しい価値を提供します。