第25回 酵素応用シンポジウム
第25回酵素応用シンポジウムが6月21日(金)に天野エンザイム 慈善堂ホールで開催されました。お陰様で、多数のご参加をいただき盛会となりました。誠にありがとうございました。
今回は四半世紀を迎える節目となる記念大会として、午前中には研究奨励賞の受賞講演7題、午後には企画講演4題の内容となりました。また、本年は日本農芸化学会が創立百周年を迎える年とも重なり、同学会長の西山真先生(東京大学 教授)からご祝辞を頂戴いたしました。
研究奨励賞につきましては、多数のご応募の中から受賞されました先生方に、選考委員長の小川順先生(京都大学 教授)より功績を称える表彰状が手渡されました。
また、企画講演として、以下の4題の講演がありました。
【企画講演1】
The Bacillus Cell Factory Innovation and European Regulatory Framework
Colin Harwood (英国ニューキャッスル大学 名誉教授)
【企画講演2】
AI新時代における人間の価値と教育
冨田 勝 (慶応義塾大学 名誉教授)
【企画講演3】
いま、なぜ「リベラルアーツ」なのか?
近藤 誠一 (近藤文化・外交研究所 代表)
【企画講演4(報告公演)】
AIを活用したバイオ生産マネジメントシステムの開発
河合 哲志 (株式会社ちとせ研究所 バイオ生産本部 本部長)
酵素産業におけるAIを活用した微生物培養のモニタリング
水戸 光司 (天野エンザイム株式会社 生産本部 生産技術部長)
全体を通じ、大変ご好評をいただき、多くの方から有意義な時間が過ごせたとの声をお聞かせいただきました。皆様のご支援に重ねて深く感謝申し上げます。
次回のシンポジウムは、来年6月13日(金)の開催を予定しております。
皆様のご臨席を心よりお待ち申し上げます。
プログラム
2024年6月21日(金)
研究奨励賞受賞講演(生化学分野)
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演題1
活性発見後半世紀以上遺伝子不明の哺乳類ホスホリパーゼ C 酵素群の同定と機能解析
村上 千明 (千葉大学 国際高等研究基幹 特任助教)
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演題2
深海メタゲノム情報から見出された新規糖質分解酵素群の機能的多様性の解明
澄田 智美 (海洋研究開発機構 生命理工学センター 副主任研究員)
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演題3
翻訳促進技術の開発とタンパク質生産・機能評価への応用
加藤 晃代 (名古屋大学大学院 生命農学研究科 助教)
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演題4
ペプチドに D 体アミノ酸を導入する新規異性化酵素の精密解析とその応用
小笠原 泰志 (北海道大学大学院 工学研究院 准教授)
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演題5
二酸化炭素を溶媒や基質として有効利用する酵素反応の研究
松田 知子 (東京工業大学 生命理工学院 准教授)