第20回 酵素応用シンポジウム
第20回酵素応用シンポジウムは約290名の参加者を迎え、2019年6月14日(金)に天野エンザイム 慈善堂ホールで開催いたしました。今回も多くの応募の中から選考された6題の研究にその功績を称えて委員長 清水 昌先生(京都大学 名誉教授)より研究奨励賞が授与され、研究内容が受賞講演として発表されました。
また、企画講演として3題の講演がありました。
【企画講演1】
再生医療の現状と課題
齋藤 英彦(国立病院機構名古屋医療センター 名誉院長)
患者さんご自身の細胞を使った再生医療実用化への挑戦
— 培養皮膚・培養軟骨の開発・製造・販売経験から得たもの —
畠 賢一郎(株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 代表取締役社長)
再生医療を酵素でサポートする—天野エンザイムの取り組み
古川 和寛(天野エンザイム株式会社メディカル用酵素営業部)
【企画講演2】
MASTERING PROTEINS
関山 和秀(Spiber株式会社 代表執行役)
【企画講演3】
伝承と創造~伝統技能は創造の知恵袋~
末松 良一(愛知工業大学 客員教授)
からくり人形は面白い!(実演)
九代玉屋庄兵衛(尾陽木偶師)
第21回酵素応用シンポジウムは、2020年6月12日(金)に開催いたします。皆様のご臨席を心よりお待ち申し上げます。
また、研究奨励賞は2019年10月1日から11月30日まで募集いたします。酵素の応用研究を進められている大学などの研究者の皆様からのご応募をお待ち申し上げます。

清水委員長(中央)と受賞者

講演会風景

からくり人形展示

20年記念古酒
プログラム
2019年6月14日(金)
天野エンザイム(株)慈善堂ホール
研究奨励賞受賞講演
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演題1
ゲノム情報を基盤としたアーキアにおける新規酵素の同定と利用
佐藤 喬章(京都大学大学院 工学研究科 助教)
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演題2
人工基質による翻訳後修飾を介した新たなタンパク質機能の開拓
神谷 典穂(九州大学 未来化学創造センター 教授)
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演題3
ポリエチレンテレフタレート代謝細菌のメカニズムの解明と利用
吉田 昭介(奈良先端科学技術大学院大学 特任准教授)
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演題4
非天然型アミノアシル基を有する新規ストレプトスリシンの戦略的酵素合成
丸山 千登勢(福井県立大学 生物資源学研究科 講師)
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演題5
新規ものづくり基盤の創出に向けた代謝酵素集合体(G-body)による代謝調節機構の解明
三浦 夏子(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 助教)
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演題6
魚類や水産加工食品に発生するヒスタミンの酵素による安全な消去法の確立
臼井 将勝((国研)水産研究・教育機構水産大学校 准教授)