コラーゲンペプチド

当社ではコラーゲンペプチドの製造に適した酵素の提案をしております。目的の分子量に合わせてのご提案が可能です。

ペプチドとは

ペプチドはアミノ酸がペプチド結合で数個から数十個つながった分子の総称です。血圧上昇抑制効果や免疫調整機能を持つ生理活性を有するペプチドも知られており、それらは食品から酵素分解で生成されるものが多いです1)。例えばコラーゲンペプチドは豚や牛、魚から抽出したコラーゲンをプロテアーゼで分解することで生成され、皮膚の老化を防ぐペプチドとして世界中で摂取されています。

ペプチドの溶解性が重要な理由

ペプチドの水への溶解性が低い場合、ペプチドの収率の低下し、商業生産時の問題となります。更に生理活性を持つペプチドの体内への吸収性にも溶解性は関連しているため、ペプチドの価値を高める重要な要素の一つです2)

ペプチドの溶解性を決める要素

1.pH
タンパク質はpHにより表面の電荷が変化します。電荷の正負の総和がゼロとなるpHを等電点(Isoretric potint:pI)といい、このpHではタンパク質の溶解性が最小となります。

2.アミノ酸配列
溶解性は構成されるアミノ酸の側鎖の極性にも依存します。疎水性アミノ酸が多いと溶解性は低下しますが、逆にイオン化可能な親水性の高いアミノ酸を有するペプチドは水溶性が高くなる傾向にあります。

コラーゲンペプチドの溶解性

コラーゲンペプチドは牛、豚、魚鱗などのコラーゲンを多く含む原料を酸処理、またはアルカリ処理によって抽出し、さらに酵素処理を組み合わせることでより効率的に製造されます。コラーゲン分子はグリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンより構成されており、コラーゲンペプチドは分子量3~6kDaの小さなペプチドであり3)、その溶解性は使用される酵素がポイントとなっています。

天野エンザイムが提供するソリューション

コラーゲンペプチドの分解度のコントロールを可能にする

天野エンザイムのプロテアーゼはお客様の求めるコラーゲンペプチドの分解度に応じて酵素を提案します。例えば、当社のプロテアーゼにより牛、豚、魚などの様々なタイプのコラーゲンを原料に4kDaから2kDa以下のペプチドまで生成可能です。他にも当社の持つ世界トップクラスの製品数を誇るプロテアーゼからお客様の素材、分解度に応じて酵素を提案させていただきます。

参考文献・引用論文

1) Journal of Functional Foods 86 (2021) 104680
2) Trends in Food Science & Technology ,2015, Vol.46 (1), Pages 60-67
3) Molecules. 2019 Nov; 24(22): 4031

アプリケーション資料

酵素の活用分野(アプリケーション)と当社製品に関する、様々なアプリケーション資料を用意しております。お気軽にリクエストをお送りください。

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